米でCH53ヘリ墜落 1人死亡、11人負傷


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 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】2日午後9時ごろ(日本時間3日)、米南部ノースカロライナ州の米海兵隊キャンプ・ルジューン基地で、大型輸送ヘリコプターCH53Eが宙づり訓練中、墜落し、乗員の海兵隊員1人が死亡、11人が負傷した。米海兵隊が3日発表した。

 事故機は米軍普天間飛行場所属のCH53Eと同型機で、2004年の沖縄国際大学に墜落したCH53Dの後継機。普天間には2014年10月末時点で、8機が配備されている。県内の米軍北部訓練場などでも、CH53EヘリやMV22オスプレイ輸送機による宙づり訓練が行われている。
 米海兵隊によると3日現在、負傷者のうち9人は治療を受けた後、病院を出た。事故原因は不明で、調査中だとしている。
 事故機はノースカロライナ州米海兵隊ニューリバー航空基地所属。事故は航空機が着陸帯上空でホバリングした状態で行われた宙づり訓練中に発生した。訓練には約20人が参加していた。米軍当局は事故を「ハードランディング(激しい衝撃を伴う着陸)で、通常の着陸よりもより速い速度と大きな衝撃で地面に衝突した」と表現している。
 地元紙によると、米軍当局は1カ月以内に事故原因などの調査を完了し、情報を公開するとしている。