シロアゴガエル 西表島で初確認、在来種へ影響恐れ


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 【西表島=竹富】環境省那覇自然環境事務所は4日、竹富町西表島で特定外来生物のシロアゴガエルの侵入が初確認されたと発表した。在来のカエル類や昆虫などに影響を与える恐れがあると拡散防止へ注意を呼び掛けた。主に資材などに付いて拡大したと考えられるという。

 シロアゴガエルは東南アジア原産のアオガエル科の一種。2006年に特定外来生物に指定された。県内では1964年に本島中部で発見された後、次第に分布を広げ、現在は宮古や石垣島など広範囲に生息が広がっている。
 西表自然保護官事務所によると、8月27日に西表島の上原地区で声が確認され、9月2日に雄2匹が捕獲された。4~11月の繁殖期を終えると発見や対策が困難になるとして、同事務所は「鳴き声や泡状の卵塊を発見した人は連絡してほしい」と呼び掛けている。鳴き声や特徴は那覇自然環境事務所ホームページ(http://kyushu.env.go.jp/naha/pre_2015/post_13.html)で確認できる。
 問い合わせは西表自然保護官事務所(電話)0980(84)7130。