米大手量販店コストコ、沖縄進出検討 中南部で立地調査


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 会員制の米系大手量販店「コストコ」が、沖縄出店に向けた立地調査を進めていることが10日までに分かった。関係者によると、豊見城市から北谷町にかけての本島中南部地域で進出用地を探している。

コストコは店舗面積の平均が約4千坪(約1万3千平方メートル)と大規模な倉庫型店舗を展開する事業モデルを取っており、那覇近郊や基地返還跡地について周辺自治体などへ照会があるという。
 運営するコストコホールセールジャパンは琉球新報の取材に「沖縄地域も検討地域」として出店候補地と回答。出店時期のめどなどについては「詳細は決定していない」とした。
 コストコは世界9カ国687店舗を展開。年会費4千円の会員制で、世界規模の大量仕入れにより生鮮・加工食品や日用雑貨、家電、衣料、カー用品などブランド商品を低価格で販売する。日本では1999年に福岡に初進出し、現在24店舗が立地している。
 コストコは半径10キロに人口50万人以上を出店の条件としている。人口が集中する本島中南部の中心地点への出店で、増加する観光客や米国式のスーパーマーケットに親しみがある米軍関係者などの需要を取り込めると見込んでいる模様だ。
(与那嶺松一郎)