組踊「鏡の割」復活 南城市知念久手堅区で上演


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ヌーバレーで上演された伝統組踊「鏡の割」=南城市知念久手堅

 【南城】衰えかけていた組踊「鏡の割」を復活させた南城市知念久手堅区(仲間正浩区長)で、旧盆ウークイ翌日の8月29日に、伝統行事ヌーバレーで同演目が上演され、大勢の区民らが堪能した。

 久手堅芸能保存会12人による地謡に乗せて、かぎやで風で幕開け。鏡の割をプログラム真ん中に据えて、踊り体操、琉球民謡、フラメンコ、寸劇と多彩な演技が繰り広げられた。
 「鏡の割」では、これまで松寿役を務めていた比嘉雄さんが長老役を演じ、松寿には原口瞭さん、小僧に小学3年の城間俊君が当たるなど、後継者づくりも進められた。
 琉球バスの観光ガイド「琉まーる」メンバーも三線、太鼓を鳴らして踊ってステージを盛り上げた。同駐在所の小渡陽幸さんと、地元の比嘉勇三郎さんのユーモアたっぷりの金色夜叉も笑いを誘った。
 隣集落の吉富区成年たちが「となりぐみへいへい」、地元青年会がエイサーを披露した後、全員カチャーシーで締めくくった。(知花幸栄通信員)