クラシック身近に 南城市内5中学校で音楽教室


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
瀧村依里さん(中央)に教わりながら、初めてバイオリンを手に取り音を出す生徒たち=9日、南城市立知念中学校

 【南城】南城市文化センター・シュガーホールでクラシック音楽を演奏しオーケストラに関心を持ってもらうプログラム「音楽と科学の旅」(市、市文化のまちづくり事業実行委員会主催)がこのほど始まった。「第1の旅」として、8月31日から9月11日まで同ホールオーケストラの団員らが市内5中学校の2年生全員を対象に「中学校ワークショップ」を開催した。9日は知念中学校でワークショップが行われ、生徒たちはプロの演奏に聞き入った。

 バイオリンの瀧村依里さん、チェロの猪又麻衣子さん、オーボエの有銘優さん、ホルンの比嘉康志さん、パーカッションの屋比久理夏さん、ピアノの大城伸悟さんの6人が、それぞれの楽器の音色や特徴を紹介。ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章のイントロと主題や、第2楽章に見られる反復と変化のメロディーを、実演やユーモアを交えて分かりやすく説明した。
 生徒たちが実際に楽器に触れる場面も。バイオリンに挑戦した奥間さくらさん(14)は「ギターは弾いたことがあるけど、弓を使って弾くのは初めて」と話した。
 進行役を務めた屋比久さんは「オーケストラが難しいものではなく、身近なものだと伝わればうれしい」と語った。
 「旅」では来年1月8日に「中学生のためのレクチャーコンサート」を、10日に「シュガーホールオーケストラ ニューイヤーコンサート2016」をそれぞれ同ホールで開く。問い合わせは同ホール(電話)098(947)1100。