ハナリ島遠泳 児童24人、1キロ完泳


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大海原を力泳する児童ら=2日、渡嘉敷村の阿波連ビーチ沖合

 【渡嘉敷】1年生から6年生までの児童が阿波連ビーチ沖の無人島「ハナリ島」からビーチに向け約1キロを泳ぎ切る渡嘉敷村立阿波連小学校(山口正一校長、児童数25人)の恒例行事「ハナリ島遠泳」が2日、行われた。参加した24人の児童が自力で「大海原完泳」を達成した。

 28回目の今回は、7月6日に実施予定だったが台風の影響で延期となっていた。この日は波穏やかな好天に恵まれた。児童たちは6~7月の水泳実習や夏休み中の特訓で自信を付けて今回の遠泳に挑んだ。
 第1回から地域一体となって取り組む遠泳行事。これまで参加した児童は全員が完泳している。
 児童や同小の玉城一博PTA会長ら保護者、地域ボランティアらの伴泳者は2隻の船でハナリ島に渡り、午後3時に阿波連ビーチに向けて全員一斉にスタートした。
 初級者はライフジャケット着用、ヘルパーが付く中級者、何も付けずに浮島にも上がらずに泳ぎ切るパーフェクト完泳者の3段階の完泳賞に挑戦。伴泳者、伴走船の保護者らの声援を受けながら力泳し、スタートから約55分でゴールを果たすと「よく頑張った!」と応援に駆け付けた地域住民や観光客らが拍手で出迎えた。
 外山詩くん(6年)は「潮の流れもなく、楽しく泳いで6回目の完泳を果たした。小学校のいい思い出になった」。渡慶次穂花さん(3年)は「今回は楽しくパーフェクトに泳げた」と満面の笑みで話した。
(米田英明通信員)