伊平屋アイス好評 地元で開発、中学生が店頭販売


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特産品の米と黒糖を活用して開発したアイスを店頭販売する、伊平屋中の生徒ら=12日、那覇市首里のコープ首里

 伊平屋村の伊平屋中学校と野甫中学校の生徒ら22人が1年生の時に総合学習の授業の一環で開発したアイスクリーム「伊平屋を愛し、アイスを愛す。」の店頭販売が12日、那覇市のコープ首里であった。

2年生になった生徒が店頭に立ち、この日はコープおきなわの協力を得て、那覇市内のあっぷるタウン店、小禄店、浦添市の牧港店でも店頭販売をした。
 コープ首里では伊平屋中4人、野甫中1人の5人が店頭に立ち試食のアイスを配布し目標の300個を全て売り切った。
 アイスは伊平屋の特産品のお米と黒糖を使い、キャラメルを入れぷちぷちとした食感が特徴で一つ250円(130ミリリットル入り)。
 販売促進用のチラシやポスター、DVDの映像放映、目標個数など生徒らが考えてレイアウトし、コープおきなわのスタッフからあいさつや金銭授受のマナーの指導も受け、来店客に試食を促し販売した。
 古波蔵寿利亜(じゅりあ)さん(13)=伊平屋中2年=は「みんなで力を合わせて作ったアイスを、多くの人に味わってほしい」と話し、接客に追われていた。
 コープおきなわの石原修さんは「15歳で島を離れる生徒たちに、授業を通し(1)島に誇りを持つ(2)経済の仕組みを知る(3)将来島に起業しに帰ってくる人材を育てる―の3点を目的に、私たちも教育委員会と協力し応援している」と述べた。
 アイスを試食し購入した大庭育子さんは「つぶつぶとした食感が良かった。同じ中学生の娘にも食べさせたい」と話していた。