【中国時報】文化産業振興で割引券発行へ 台湾、対象を拡大


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 台湾政府文化部(省)は近年衰退が著しい文化産業振興のため、ことしの年末料金が割引できる優待券「芸文体験券」を発行する。演劇や映画のチケットや書籍などの購入が対象。予算規模は10億元(37億円)を予定している。

 同部ではもともと、全国の児童生徒学生を対象に1人300元(約1100円)の図書券を発給し、出版産業の振興を図る計画だった。しかし振興の対象範囲が狭いと閣議で否決されたため、対象を拡大。映画や演劇のチケットの購入も可能とした。
 台湾では近年、景気の低迷や読書人口の減少、書店間の値引き競争の激化などで出版産業が著しく停滞しており、同部は強く憂慮していた。予算は文化部ではなく、行政院(内閣府)の短期的経済振興予算から支出される。