わかやま国体、きょう開幕 県勢、入念に調整


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初戦を前に1勝への意欲を燃やす(前列左から)沖尚高の下地奈奈、リュー理沙マリー、(後列左から)澤岻祐太、新里真生=25日、和歌山市立つつじが丘テニスコート(又吉康秀撮影)

 【和歌山国体取材班】第70回国民体育大会(2015紀の国わかやま国体)は、26日に和歌山県の紀三井寺公園陸上競技場で行われる総合開会式で本格的に幕を開ける。大会スローガンは「躍動と歓喜、そして絆」。10月6日までの期間中、全国各地から集まったトップアスリートが熱戦を繰り広げる。

県勢は会期前実施競技の水泳、セーリング、バスケットボールを含めた29競技に263人(監督38人、成年104人、少年121人)が出場する。3連覇を目指す喜友名諒が出場する空手道や、宮本昌典や知念光亮など有力選手がそろった重量挙げ、全国高校総体で好成績を残したリュー理沙マリーと下地奈奈がメンバーのテニス少年女子など、多くの種目で県勢の上位進出が期待される。大会を目前に控えた選手たちも次々と和歌山入りし、競技会場などで最終調整に臨んだ。

◆テニス少年 女子第2SでVへ 勝ちにこだわる男子
 2015紀の国わかやま国体開幕を前に、県勢は25日も続々現地入りし、各地で練習に汗を流した。和歌山市立つつじが丘テニスコートでは少年男子と女子に出場する4選手が打ち込みを繰り返した。
 男子の松浦悦子監督、女子の平良和己監督が見守る中、昨年国体の準優勝ペアのリュー理沙マリーと下地奈奈、男子の新里真生と澤岻祐太(いずれも沖尚高)が約1時間ほどストロークやボレーを打ち込んだ。
 リューは8月の全国総体でダブルス優勝、シングルス準優勝と勢いに乗る。第2シードで挑む闘いに「最後まで残って優勝を目指したい」と意欲を語る。下地は「『次は優勝』と言われる声をプレッシャーでなく自分の力に変え、精いっぱいやり切る」と決意する。
 県勢の隣のコートでは、男子の初戦の相手となる愛知県勢が練習していた。昨年10月の国体出場時の練習でけがをし、腰の疲労骨折からようやく復活したという新里は「最後の試合なのでプレッシャーを感じず、楽しんで勝ちにこだわりたい」。3年生に交じって唯一2年生の澤岻は「1回戦から強い相手なので、全力を尽くせるよう頑張りたい」と表情を引き締めた。