【糸満】漁業の魅力発信と魚食普及を目的に、糸満漁業協同組合(金城宏組合長)は19日、糸満漁港で水産教室を開催した。
約80人が参加し、マグロ解体ショーや料理の試食、漁船での遊覧を楽しんだ。
教室は、県の「未来のマリンパワー確保・育成一貫事業」を活用して昨年から実施している。ことしは、糸満市で障がい者を支援する特定非営利活動法人「ありがとう」と親子サークル「しーあーぷー」の利用者を招待し、漁師によるマグロの水揚げや鮮魚店員による解体を実演した。
漁師の濱野大祐さん(43)=糸満市=の漁船「濱丸」から約40キロのキハダマグロ2本がクレーンにつられて水揚げされると、見学していた参加者から大きな歓声が上がった。神谷花音さん(13)=八重瀬町=は「大きいね。すごいね」と跳びはねて喜んだ。
水揚げしたマグロは、糸満市の「高江洲鮮魚」従業員の高江洲海瑠さん(20)が解体。手早く三枚におろす技を目の前で見た川崎綾子さん(19)=南風原町=は「スーパーで刺し身は見たことがあるけど、解体を見るのは初めて。迫力があって楽しかった」と笑顔で話した。