鉛給水管の撤去進まず 使用率、ゼロ目標遠く


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鉛製の給水管を塩化ビニール製のもの(黒色)に取り換える工事=高松市

 健康被害の可能性があり国が交換を促している上水道用の鉛製給水管(鉛管)使用世帯が、香川の37・56%を最高に20府県で10%を超え、撤去が進んでいないことが4日、統計の分析から分かった。厚生労働省は水道事業の現状や見通しを示した2004年の「水道ビジョン」以降、鉛管を「できるだけ早期にゼロにする」との目標を掲げているが、達成にほど遠い現状が浮き彫りになった。

 鉛が水道水に溶け出すと人体に悪影響を及ぼす可能性がある。鉛管はかつて広く使用されていたが、国は1989年、新設せず、既設管を塩化ビニールなど別の材質に交換していくよう各事業者に通知している。
(共同通信)