F16、嘉手納に12機追加配備 州軍、200人も「暫定」


社会
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6月に嘉手納基地に飛来した米バーモント州空軍所属のF16戦闘機

 【嘉手納】米空軍嘉手納基地は6日、米オクラホマ州タルサ空軍基地所属のF16戦闘機12機と第125遠征戦闘中隊の兵員約200人を今月中旬から嘉手納基地へ暫定配備すると発表した。

飛来日時や期間は明らかにしていない。
 米国の州空軍が嘉手納基地で訓練を展開するのはことしに入ってからウィスコンシン、バーモントの州空軍に続き3回目。周辺自治体が外来機の飛行禁止を求める中、周辺地域の騒音激化など住民への負担が増している。
 州空軍の主任務は自国の防衛と災害対応だが、米軍は配備について「地域安全保障計画のため。太平洋軍の部隊配備の一環」などと説明しており、今後も続く可能性がある。緊急の対応でなく計画的な配備で、期間は数カ月間に及ぶとみられる。
 嘉手納基地には1月にウィスコンシン州の州兵空軍所属のF16戦闘機12機が配備。さらに6月からバーモント州空軍のF16が暫定配備されていた。現在は外来機は確認されていない。
 県の池田竹州基地防災統括監は「米州空軍機の嘉手納基地配備はことしに入って3回目で、多い印象を持ってしまう。残念だとしか言いようがない」と述べた。