キングス無敗3連勝 TKbjリーグ第3戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングスは10日、滋賀県立体育館で滋賀レイクスターズと今季第3戦を行い、95―71で勝利し、開幕から3連勝とした。第1クオーター(Q)は両チームが思うように点を伸ばせずロースコアの接戦になった。キングスは喜多川修平を投入して流れを変え、徐々にボールが動きだして滋賀を引き離した。第2Qの開始直後に小菅直人の3点弾でリードを広げたが、滋賀は外からの得点で追い上げた。一時は同点となったが、イバン・ラベネルのインサイドや岸本隆一のドライブなどで点を重ねて45―34で前半を終えた。第3Qは早いパス回しで攻める滋賀に対して、キングスも各選手がボールを共有しながら点を重ねた。守備も激しさを増してミスで流れに乗れない滋賀から白星をつかんだ。滋賀との第2戦は11日に同体育館で行われる。(観客1695人)

琉球ゴールデンキングス(3勝)
 95―71(21―16,24―18,22―15,28―22)
滋賀レイクスターズ(2勝1敗)

◆前半の我慢、後半に
 伊佐勉監督(キングス)の話 前半は滋賀の激しいディフェンスの前に我慢する時間帯が続いた。その結果、後半の良い展開につながったと思う。この週末は重要だと位置付けている。明日は気持ちを切り替えて、またチャレンジするつもりで臨みたい。

◆堅守と連係で勢い乗る
 チームバスケと激しい守り。今季のキングスが目指している理想の形がコートに広がった。同点に追いつかれた第2Qは守備から攻撃にリズムを生み出し、全員でボールを共有しながら点を重ねた。「絶対に負けられない、負けたくない一戦だった」と岸本隆一は言う。強敵の滋賀を相手に24点差の勝利。自分たちのバスケを最後まで貫いて白星をつかみ取った。
 ロースコアの接戦になった第1Q、重苦しい空気を消し去ったのは喜多川修平だった。ミドルにアウトサイドと高いシュート能力を存分に発揮。攻撃に勢いをもたらし、「チームの流れでシュートを放てたのは良かった」。第2Qは同点の場面から再び引き離すと、インサイドでラベネルが存在感を示して流れを引き寄せた。
 第3Qはオールコートの守備から滋賀のリズムを崩し、大宮宏正や喜多川が得点を重ねて快勝への道筋をつけた。「自分の役割を果たすこと、チームメートを生かすプレーを心掛けた」と大宮は胸を張る。
 攻守ともにプレーが安定し、広島戦から成長した姿を見せた。それでも岸本は「相手に合わせてゲームを展開している時間もあった」と反省を口にする。滋賀を相手に簡単な試合は続かない。次戦も気持ちを引き締めて強敵に立ち向かう。