キングス初黒星 TKbjリーグ第4戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングスは11日、滋賀県立体育館で滋賀レイクスターズと第2戦を行い、70―73で敗れ、開幕からの連勝は3でストップした。

第1クオーター(Q)から両チームの守備がぶつかり、序盤は互いに点を奪えなかった。キングスは喜多川修平が攻守でチームを引っ張ってリードを保ったが、 ミスが減らずにリズムに乗れなかった。第2Qはキングスのイバン・ラベネルがインサイドで力を発揮し、守備では滋賀の主力を徹底的にマークして優位に立っ た。33―23とリードして迎えた第3Qから滋賀のペースで試合が進んだ。キングスがシュートミスやターンオーバーを重ねる一方で、滋賀は内外から着実に 加点して逆転した。第4Qもキングスが攻守で劣勢に立たされ、今季初の黒星を喫した。キングスは17、18の両日、沖縄市体育館にバンビシャス奈良を迎え てホーム開幕戦を行う。(観客1826人)
 

滋賀レイクスターズ(3勝1敗)
73―70(13―14,10―19,22―14,28―23)
琉球ゴールデンキングス(3勝1敗)
 

◆声援の力に驚き
 伊佐勉監督(キングス)の話 タフなゲーム展開になると予想していたが、それ以上にホームの声援を受けた滋賀の力に驚いた。追い上げられている時に本来のバスケットをやり続けられなかったのは、今後に向けて良い課題となった。

 

◆後半失速、逆転許す
 攻守で盤石だった第1戦の姿は幻だったのか。不要なターンオーバーを重ね、放ったシュートはリングを捉えられない。キングスが後半に失速して、前半のリードを守れずに逆転された。岸本隆一は「負けたことを真摯(しんし)に受け止める」と静かに試合を振り返った。
 雲行きが怪しくなったのは第3Qだった。キングスのシュートは6連続でリングにはじかれ、さらには4連続でターンオーバーを犯した。滋賀の得点も止める ことでリードを維持したが、明らかに歯車はかみ合っていなかった。第3Qの後半から滋賀のシュートが当たりだすと、流れを完全に持って行かれた。
 第4Qの開始から約5分でキングスはわずか8点。対する滋賀は高確率で3点弾を沈めて18点をたたき出した。キングスは岸本の3点弾で追い上げたが、着実に加点する滋賀の背中を捉えられなかった。
 開幕から4試合。岸本が「シーズン中にならないと分からない反省点がある」と語るように、チームはまだまだ成長の過程にある。第1戦で示した強さ。第2 戦で浮き彫りになったもろさ。一つ一つの要素を力に変えながら、次週のホーム開幕戦に向かう。岸本は「エキサイティングなプレーを表現する」と気持ちを切 り替えた。