夏本番、グルクン釣れだす


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 梅雨が明け、夏至南風(かーちーべー)が吹き出し、沖縄の海は夏本番を迎えた。待望の船からのグルクンも安定して釣れだし、磯釣りでも宜名真防波堤や慶良間の磯、那覇一文字など、水深10メートル以上の深い所ではカゴ仕掛けでよく釣れている。少し気掛かりなのは全般に今年は釣期が遅れているのでは、と言う釣り人の声。海人(うみんちゅ)の街糸満では今でも正月は旧暦で祝う。海の季節は旧暦で決まると言ってもよいからだ。
 今年の海の季節は2006年と比べると約20日、2005年より約10日遅くなるのが、旧暦で知ることができる。今週末30日の釣果予想は2006年6月9日、2005年6月21日の釣果が参考になる(本紙夕刊2005年6月21日付、2006年6月9日付)。三重城で22キロのガーラ、伊計島で大型タマン4匹、泡瀬一文字でアーガイ16匹、宜名真・那覇一文字でグルクン、南部港川でミジュン、宜野湾・名護漁港でガチュンなど。
 『各地の釣果』
 ◎伊江島沖、船釣りのグルクン大釣れ。23日もとぶつりぐ(善海丸)、ブルーバネッサ(中村船長)での釣果、釣り人は中根学さんグループ。(もとぶつりぐ)
 ◎船からの大物37・5キロのアーラミーバイ。24日、第一大盛丸(澤岻船長)で古宇利沖での釣果。釣り人は花城重雄さん。他に釣れた魚はオーマチ8キロ級3匹、ガーラ7キロ級2匹、カツオ3~4匹、ツムブリ3キロ級10匹、グルクン20キロなど。(マンモス泡瀬)
 ◎渡嘉敷城島の磯釣りで25日、釣りクラブ魚軍団5人とその他9人で慶良間へ。城島で2人が渡礁、打ち込み釣りで56・5センチのタマンなど。フカセ釣りではグルクンにオンレーなど。他の磯に渡った人もカツオ、マンビカー、グルクンなど釣っていた(釣り人は松堂覚さん)。(マンモス曙)
 ◎石川漁港ウキ釣りで49センチのカーエー。19日午前2時、左防波堤中央外側で沖縄市の永山潤さん、ハリス5号での釣果。カーエー狙って1年、40センチオーバーはこれで4匹目。(つりぐの米吉)
 ◎前兼久漁港夜釣りのタマン。22日、友人と午後8時から翌朝まで、サオ2本ずつ、ハリス16号、白イカの餌で打ち込んだ比嘉憲太さん、午前3時ごろに48・5センチ、友人も同時刻にヒットした。タマン釣り歴1年、これが自己記録魚、他にも釣り人が4~5人いたが釣れていなかった。(サンノリー北谷)
 ◎美東中1年、宮城亮作君、金武湾で船からグルクン釣り。24日、浜田漁港で釣りをしていて友達になった海人の船での釣果。ポイントは水深15メートルぐらいの所、初めての船釣りだが船酔いもなく楽しかった。(マンモス泡瀬)
 ◎西原中1年、宮城梓君、24日兄と母親と3人で本部イカダで夜釣り。3人でガーラなど7匹の釣果、他に釣り人はいなかった。(シーランド南風原)
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 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明上から】
(1)中根学さんグループが伊江島沖でグルクン数釣り
(2)第一大盛丸で自己記録のアーラミーバイを釣った花城さんと、息子の小2希尚君
(3)前兼久漁港のタマンと比嘉さん
(4)渡嘉敷城島での松堂さんの釣果
(5)金武湾でグルクンを釣った宮城亮作君
(6)石川漁港で釣れた49センチのカーエーと永山さん
(7)本部イカダで初めての夜釣り体験をした宮城梓君