大物狙うなら闇夜


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 灯台の赤い灯が輝きを増し、真っ黒な水平線に点々と一列に並ぶ対岸の民家の明かり。やんばるには人工のビーチでは味わえない自然がいっぱいある。きらめく星空の下で家族や友人とキャンプしながらのナイトフィッシングの穴場のご紹介。
 (イ) 涼しいビーチを選ぼう。日没が午後7時半ごろなので、背後に樹木や岩などがある南か東向きのビーチが涼しい。
 (ロ) 7月は中旬が闇夜で星空ウオッチング、下旬がお月見に適している。大きな魚を狙うなら闇夜だ。
 (ハ) 潮と夜釣りの関係。さんご礁の浅い海は、夜の満潮前後が魚のディナータイムでレストランになる。7月は夜釣りに最適な潮。念のため新聞で当日の満潮時刻を調べておく。
 (ニ) 確率80%、夜の訪問者ヤマトビー釣り。サンマの切り身をつけて20メートルくらい投げて2―3分待つと、サオの先の鈴が鳴り、ケミホタルが大きく上下に動く。「またヤマトビーが釣れた」と言うほど多い魚だったのだが…。
 (ホ) 魚は光や花火や大声を出すと逃げる。人が少ないビーチの両端で静かに釣る。
 (ヘ) やんばるの穴場自然のビーチ。(1)今帰仁村古宇利島、橋を渡って右側の長いコンクリートのテラス。広くて快適(2)国頭村伊江大橋下、最も遠いが、広くて最も涼しいキャンプ場、小川が流れている(3)東村慶佐次ロランのビーチ。きれいで釣り場も広い(4)名護市屋我のビーチ、箱庭のような岩がきれい。いずれも車から50メートル以内で便利。ヤマトビーが多い。(詳細はうちなービーチパーリィを参照、書店にて発売中)
 『各地の釣果』
 ○マイボート夜釣りでミミジャー、クチナジなど38キロ。6月24日、名護市山入端スロープから船を出した伊波興哲さん。夕方から夜釣り、水深は40メートル。夜の7時から10時まで入れ食い。深夜はペースダウンしたが翌朝はグルクンが入れ食いした。同行の友人2人も同量を釣ったが、この日はなぜかタマンが1匹も釣れなかったという。
(マンモス名護)
 ○伊江島具志漁港で47センチのカーエー。7月1日、チーム魚軍団の大城朝宏さんの釣果。(マンモス南風原)
 ○初のトローリングで120キロのカジキ。沖産の當間照男さん、6月24日、友人の新垣弘さんと宜野湾マリーナから会社の船で渡名喜沖へ。午前10時半に120キロがヒット、午後2時に90キロがヒットした。3日間は筋肉痛がとれなかった。
(読者情報)
 ☆発売中『海と釣り43号』特集クローズアップ北谷海岸。夢の宝島双子岩・安田ケ島。タマンにガーラ大型狙い本部半島のポイントなど。定価730円。書店コンビニで。
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 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明上から】
(1)これがヤマトビーだ!
(2)家族で楽しむやんばるの自然のビーチ
(3)深海釣りクラブ、伊波さんの大釣り
(4)伊江島で47センチのカーエーを釣った大城さん
(5)初めてのトローリングで120キロのカジキを釣った沖産の當間さん
(6)ヤマトビー釣り仕掛け