女性2人、美味を求め 秋のカニ、ミーバイ釣り


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 釣り好き人間が周りにいると、その影響で釣りの魅力にハマッてしまう女性は多い。与古田葵さんと天久薫さんもいつしか釣りを誘う側になっていた。1日、2人は食欲の秋ということで汁にして美味なるカニを釣ってみようと計画し、最近よく釣れている泡瀬漁港のセリ市場横に出かけた。
 上げ潮時、2人は市販のカニ網にサンマを入れて20―30メートル投げてみた。サンマ欲しさにカニが網に足をかけると、絡まって身動きができなくなる。しばらく待って仕掛けを回収すると、大小さまざまなカニが時には2匹同時に釣れ、2時間で食べるには十分なほど確保できた。
 そこで2人は次はミーバイを狙おうと、サンマの切り身を針に掛け堤防の際に落としてポイントを歩き回った。ミーバイのアタリは突然ガツンとくる。カニとは違って強烈なアタリの後、1キロ前後のユダヤーミーバイが次々と顔を出した。この日は潮が良かったのか4匹もの釣果に恵まれて大満足だった。
 日増しに涼しくなるこの季節、おいしいカニ汁やミーバイ汁はいかがでしょう。

【各地の釣果】
 ◎3匹のガーラが連発
 正月に45キロのアーラを釣って1年のカリーが約束された比屋根篤史さんは、13日、釣り仲間の相綱政さんとケラマ奥武5番に渡磯。到着するや薄明かりのなか磯際を横切る黒い影が幾つも見えた。比屋根さんがシジャーの切り身を餌に仕掛けを垂らすと、1投目にこの日最大の34・4キロ、137センチのガーラがヒットした。結果の早さに拍子抜けしそうになっていると、今度は相さんの竿(さお)に17キロがヒット。さらに30分後に、再び相さんの竿に30キロがヒットした。
 ◎釣りを始める好期到来
 ターゲットには事欠かない秋の釣り。10月は日中もしのぎやすく、釣りを始める絶好期だ。日ごろ釣りとは無縁の人にも釣り師の誘いが忍び寄る。14日、上間将治さんと久高国広さんは友人の大城勇樹さんを誘って喜屋武岬に釣行。優しい2人は竿を貸し、仕掛けを作り、カスミアジを釣らせてあげた。そして「自分の道具を買いそろえます」という新しい釣り仲間の言葉を聞いた。
 ◎全国制覇記念フィッシング
 この夏に行われた全国中学校野球大会の決勝戦は、九州大会に続いて沖縄勢同士の戦いとなり、県球児の活躍に目を細めた記憶は新しい。与勝中学校を破って全国の頂点に立った嘉手納中学校野球部の7人は12日、優勝記念に伊江島へ釣りキャンプに行った。少年野球のころから指導を受けた渡久地邦彦さんの引率で、イラブチャーやトカジャーなどを釣り、思い出に残る時間を過ごした。
 ご意見、ご要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しております。
 (新報アングラーズペンクラブ・仲栄真修)

【写真説明 上から】
(1)最近すっかり釣りに夢中の与古田葵さん(左)と天久薫さん
(2)街灯に集まる小魚を追ってやって来るタイワンガサミは簡単にとれる
(3)14日、ケラマ奥武5番で34、30、17キロのガーラを釣った比屋根さん(右)と相さん
(4)2度目の釣りで釣果を手にした大城勇樹さんと師匠の上間さん(左)と久高さん
(5)全国制覇の記念に伊江島へ釣りキャンプに行った嘉手納中学野球部の皆さん
(6)スーガマで6キロのイヌバー(イトヒキフエダイ)を釣った伊集和夫さん