月夜には深場を狙え 一発大物期待の安謝新港


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 安藤嘉之さんは大阪府在住だが、何度か沖縄を訪れているうちに、すっかり沖縄の釣りにはまってしまい年に何度も沖縄を訪れる。しかしどういうわけか、釣り歴30年のベテランながらいままでにチヌを釣ったことがなかった。11月23日、見上げると空にはきれいな月が出ていた。がまかつFG沖縄県支部の山城会長の「月夜の晩は深場を狙え」というアドバイスを思い出し、安謝新港サイロ横にポイントを決定した。
 ここは釣果にむらがあるものの、一発大物が期待できるお気に入りのポイントだ。1本目をピトンにセットし、2本目の準備に取り掛かったとき、かなりきつめに調節したドラグが「ギー」と鳴って振り返ったが、サオに変化はなかった。
 しかし、1分ほど過ぎてサオ先が確かに力強く絞り込まれていく。すばやく竿(さお)をピトンから引き抜くと、ずっしりとした手応えが全身に伝わってきた。しばらくやりとりをし、やがて水銀灯に照らされて白銀色の魚体があがってきた。
 「あこがれのチヌだ」。しかも県記録の59・5センチに激しく迫る57センチ、3・3キロの超大物であった。

【各地の釣果】
 ◎三重城でガーラ15キロ
 11月19日20時。積忍さんは三重城港の空港寄り堤防の先端でタマンを狙って1本投げた。ハリス14号、餌には知り合いのウミンチュからもらったセーイカのゲソを1本掛けた。潮が止まって間もなく、15・6キロのガーラが食いついた。友人には2キロのかわいいガーラ。
 ◎砂辺テラス白イカ1・5キロ
 職場の同僚に誘われて今年の9月から釣りを始めた神谷英樹さんは、仕事帰りにエギングを楽しんでいる。この日は砂辺テラスで。日付が3日に変わって間もなく、上げ潮に乗ってやってきた1・5キロのイカを捕らえた。エギはエギ王ピンク3・5号。
 ◎チービシ流し釣り好調
 シケが続くことの多い冬季、沖釣り派のお目当てである流し釣りの釣果は上昇曲線をたどり、船が出れば釣果の堅い状況が続いている。11月16日、友人の船でチービシ沖に出た山城哲也さんは、水深50メートルで冷凍エビを餌にナガジューミーバイやムルーなど数釣りを楽しみ、潮が動いた正午前後には2・8キロを頭に良型のシルイユーを取り込むことができた。
 ◎西洲堤防先端アーラ20キロ
 普段は那覇港沖堤防でガラサーやタマン釣りを楽しむ白石裕樹さんは、11月22日、西洲の長い堤防先端からアーラ狙いで竿を出した。ワイヤ26番ハリス、50センチ程度の冷凍ダツを餌に、水深10メートルの底に落としてゆく。ヒットは零時、20キロのアーラはクエ竿に捕らわれ、わずか5分で浮いてきた。
 ご意見、ご要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・仲栄真修)

【写真説明】上から
(1)初エギングから3カ月、砂辺テラスで1・5キロのイカを釣った神谷英樹さん
(2)11月19日、三重城港でセーイカのゲソを1本掛けし15.6キロのガーラを釣った積忍さん
(3)2日、二見海岸でチヌ釣りを楽しんだ桃原琉くん
(4)安藤嘉之さんは安謝新港サイロ横で57センチの大型チンシラーを釣り上げた
(5)山城哲也さんはチービシ沖の流し釣りで2.8キロのシルイユーなど数釣りを楽しんだ
(6)11月22日、白石裕樹さんは西洲堤防の先端で20キロのアーラを釣り上げた
(7)釣り情報