エギに抱きついたタコ 屋慶名漁港横で7.6キロの大物


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 6日、仕事が早めに終わった名嘉山悟さんは、アオリイカを求め伊計島や浜比嘉島をラン&ガンで攻めていた。ラインはPE1号、リーダーはフロロカーボン3号、エギはアオリQ3・5寸というオーソドックスなもの。しかしノーヒット。
 そこで屋慶名漁港横の展望台下に移動することにした。しばらくして潮が満潮の潮止まりから下げ始めた時、左の浅場の際沿いから巨大な物体が動きだしたのが見えた。よく見るとタコではないか。急いで進行方向にエギを投げ込み底をズル引きして誘ってみる。
 すると狙いが的中して大きなタコがエギに抱きついてきた。すかさずアワセを入れ引き寄せてみるが、底に張り付いてピクリともしない。
 それどころか沖に向かってゆっくりと移動を始めるではないか。急いでタモを伸ばしタコの頭に網をかぶせ、必死に中へと押し込んだ。そうやって取り込んだタコは7・6キロのビッグサイズであった。

【各地の釣果】
 ◎好釣安謝港のカーエー
 ウキでアタリを拾うカーエー釣りに強風は大敵。さらにタナ取りが決め手になるから海底の地形を把握していなければ釣果はおぼつかない。新垣浩章さんは風向きによって竿(さお)を出すポイントを幾つか持っている。10日は南東の風が強く、好釣続く安謝港を釣り場に選定。結果44・5センチのカーエーを頭に良型5匹を釣り上げた。
 ◎慶良間でタマン爆釣
 慶良間の島々がタマンラッシュに沸いている。座間味、渡嘉敷、阿嘉と、本島からのアングラーがことごとく結果を出している。そんな5日、最大67・5センチを含む驚異の11匹、総重量26キロと、聞く者をあぜんとさせる釣果便りが届いた。アングラーは、がまかつFGの幸地泰成さん。それでも本人の狙いは70センチ超えだったから完全満足とはいかないとか。
 ◎初イカで墨の洗礼
 6日、中学1年生の名幸涼君はお父さんと大山海岸でエギング。開始1時間でお父さんがリタイアしても涼君は粘り、ついに1・45キロのクブシミをエギに抱きつかせることに成功。初め何が釣れたのか分からずに足元の物体をのぞき見ると、目が合ってしまい、物体から顔面目がけて真っ黒な墨が吐き出された。
 ◎宮古アカジン22キロ
 宮古島市でレストラン「海の幸」を経営する長浜さん一家の釣果は超ド級。この秋の大きな釣果はアカジン22キロ。その1週間後にも21キロ、さらに数日して15キロと止まらない。来間沖で、タマンを数釣りする間に狙うという。もちろん餌はタマンの1匹掛けというからスケールが違う。
 ◎チヌ釣り大会告知
 2008年、日釣振主催の釣り大会1発目のターゲットはチヌ。同大会はマルキューカップ全日本チヌ釣り選手権大会の地区予選を兼ね、1月12日の夜から13日正午までの釣果で競われる。会場となる泡瀬漁港では温かい牛汁も振る舞われる。問い合わせは日釣振加盟の各店へ。
 ご意見、ご要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・仲栄真修)

【写真説明】
(1)6日、屋慶名漁港横でエギングする名嘉山悟さんに来た巨大タコ
(2)好釣続く安謝港でカーエーを数釣りした新垣浩章さん
(3)慶良間の無人島に渡った幸地泰成さんはタマン11匹の激釣(写真提供テトラポッツ)
(4)墨の洗礼を浴びながら大山海岸で1.45キロのクブシミを釣った名幸涼君
(5)タマンの泳がせ釣りで22キロのアカジンを釣った長浜司さん
(6)7日、トビイカを餌に70キロのキハダを頭に大漁した(左から)大漁屋の翁長さん、石川さん、金城さん、幸地さん(釣船は泡瀬漁港ゆうな丸)