竿納めに41キロミーバイ 年明けて各地でキス大型化


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 12月31日、照屋勉さんは正月用の魚を釣ろうと、漢那漁港から海勇丸(仲栄真盛勇船長)でてんびん釣りに出掛けた。水深70メートルの魚礁にアンカーを打って釣りを開始した。
 しかし、この日はムロアジやグルクマの猛攻に遭い、餌を横取りされてしまう。時折、針に掛かってくるのは外道ばかりで、本命のヨナバルマジク(タイワンダイ)やナンバー(センネンダイ)はノーヒットだった。
 そこでお昼前に釣れたムロアジを生き餌にして大物仕掛を下ろすと、3キロほどのミーバイが釣れて一安心。しかし午前中はたくさんいたムロアジの群れも、午後になるとピタッと釣れなくなった。
 大物がいると予感した照屋さんは、生き餌の代わりに死んだムロアジを針にかけ仕掛を下ろした。すると、すぐに大物が食い付いたではないか。海面に突き刺さる大物用の竿(さお)。急いで道糸を手で手繰り寄せ、電動で巻き取ること10分。海面に浮いたのは41・2キロのでっかいミーバイ(ヤイトハタ)で、2007年最後の釣りを有終の美で飾ることができた。

【各地の釣果】
◎泊港チヌ20匹
 チヌの数釣りが楽しめるこの季節、各地のチヌスポットから報告が相次いでいる。オールラウンドプレーヤーの大城さんは6日、泊海岸でチヌ20匹を釣ったが、コツは仕掛けを30センチから1メートルほど底に、はわす感じで細かく誘いかけることと話した。

◎7歳で初カーエー
 繊細なアタリで釣り人を悩ませるカーエーの難易度はAランクだろう。それが1月6日、仲尾次漁港で7歳にして初挑戦した平良優磨君が、24センチながら本命を釣り上げた。その夜の日記には、無意識に34センチと記したというから将来の名人位も確定的だ。

◎磯派もマジクに夢中
 風速13メートル。年末年始に吹き荒れた北風に沖釣りを断念した人は多い。そんな時季に頼りになるのが金武湾で、冬の風物詩マジク釣りは磯釣り派をも夢中にさせる。12月28日は、がまかつFGの面々が西岸の強風を尻目にマジクやナンバーの快い引きを楽しんだ。

◎南原ジャンボギス
 年を越し各地で釣れるキスがサイズアップしている。中部のキスどころで知られる南原漁港も連日投げ釣りファンでにぎわっている。1月6日、家族で釣りに来た楚南博正さんは冷凍エビを餌に29・5センチのホシギスを釣った。同港では翌7日にも27センチオーバーが上がっている。

 ご意見、ご要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集いたしております。
 (新報アングラーズペンクラブ・仲栄真修)

【写真説明】上から
(1)12月31日、漢那沖の水深70メートルの魚礁から上がったヤイトハタと仕留めた照屋勉さん
(2)1月6日、小学1年生の平良優磨君は小型ながらカーエーデビューを果たした
(3)1月6日、泊港で竿を巧みにさばきチヌ20匹をのせた大城さん
(4)12月28日、マジクやナンバーの引きを楽しんだ(右から)山城さん、高里さん、高嶺さん
(5)1月5日、玉城高典さんは宜野湾海岸でイカを餌に65センチを頭に2匹のタマンを釣った
(6)1月6日、南原漁港で冷凍エビを餌に29・5センチのホシギスを釣った楚南博正さん
(7)12月31日、釣り納めに金武湾で竿を出した親川佐登子さんも美しいマジクを手にした