大嶺兄弟で1、2位 チヌ釣り大会


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 エントリー221人という県下最大クラスのチヌ釣り大会が12、13の両日、日釣振沖縄支部の主催で行われた。同大会はマルキュー杯全日本選手権の沖縄ブロック予選を兼ね、上位2人が全国大会に招待される注目のゲーム。
 競技は30センチ以上5匹の総重量で競われた。審査規定の5匹をキープできた5選手中、トップの2人がまさかの同重量であった。2人は兄弟で、兄の大嶺均さんは第2回大会、弟の誠さんは第3回大会を制している実力者である。
 大会規定により最大魚1匹の全長が測定され、46・8センチをマークした兄の均さんが弟に2ミリの小差で競り勝ち、優勝をさらったのであった。
 2人はホームグラウンドとしている金武漁港で共に竿(さお)を出し、勝因については「勝手を知っているポイントで勝負したことが良かったと思う」と話した。2人が所属する釣りクラブ「グッピー」は本大会に5人の入賞者を出す活躍をみせた。

【各地の釣果】
◎羽地内海チンシラー
 大潮の干潮時には胴長を着用して数十メートル立ち込むことで、深みから駆け上がる絶好のポイントに仕掛けを送り込むことができる。津波古武さんは、内海周辺にはあまり人が立ち入らない海岸がいくらでもあると話し、12日、夜明け前の呉我海岸に立ち込んで、52・5センチ、2・75キロのチンシラーを釣り上げた。ハリスは2・5号、餌はオキアミ。

◎屋我地で大タマン
 屋我地大橋を行くと眼下の内海に美しいサーフが広がる。冬季、その先端から広角にキャストすると、チヌや大型キス、マクブといったターゲットを狙うことができる。12日、カニを餌にチヌを狙う新崎勉さんの仕掛けに、上げ潮に乗ってやって来た70センチのタマンが食らいついた。狙いは北風の日。寒さ対策を怠りなく。

◎読谷イカ活発
 年が明けてますますイカは活発な食いをみせ、各地の護岸では釣果の動かぬ証拠であるイカ墨が連日塗り替えられている。8日、都屋漁港では冨着隆さんが、3・5号のオレンジピンクのエギで2・75キロを釣り上げ自己記録を大幅更新した。

◎スレてないカーエー
 「那覇港沖堤のカーエーはスレてない」。そう話す大畑優樹さんは8日、中央一文字の白灯台でフカセ釣りをしていたがまったくの不発。しびれを切らして堤防の内側に餌をまくとカーエーが浮き、仕掛けを降ろすとあろうことか、パクついてきたという。赤灯やはしごなどに45センチ超の目撃情報も多く、カーエー狙いで渡るのもアリか。

◎流しのシルイユー好釣
 好釣を持続している流し釣り。今季はシルイユーの釣果が目立っているとベテランは口をそろえる。6日、糸満港から出船した美咲都丸はルカン南沖を流し、シルイユー11匹、ヤキータマンも10匹と快釣。水深は70メートル、餌はイカやサンマの切り身でハリスは10号。
 ご意見、ご要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

【写真説明】上から
(1)今年最初の釣り大会を1、2フィニッシュで飾った兄の大嶺均さん(右)と弟の誠さん
(2)8日、冨着隆さんは都屋漁港で2.75キロのイカを釣り自己記録を大幅更新
(3)12日、屋我地のサーフで70センチのタマンを釣った新崎勉さん
(4)ルカン南でシルイユーなどを数釣りした(右から)菊川さん、仲村渠さん、大山さん、清武さん
(5)羽地内海に立ち込んで52・5センチのチンシラーを釣った津波古武さん
(6)那覇一文字でカーエーなどを釣った高江洲睦さん(右)と大畑優樹さん