125センチ31キロ、大ガーラ 親川さん「釣りが一番、仕事二番」


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125センチ31キロ、大ガーラ 親川さん「釣りが一番、仕事二番」
 「デカイ魚に糸を切られた」―そう聞くとじっとしていられない人がいる。名護市にある親川タイルの親川社長は「釣りが一番、仕事は二番」という正直なキャッチフレーズで業績を伸ばしてきた。
 年が明け本格的に北風が吹くようになってから、本島北部の東岸では神出鬼没の大型魚にシステムをのされたといううわさがいくつか立った。
 親川さんはもう仕事が手につかなかった。17日、施工主にも釣りを勧められ、餌釣り係とタモ入れ係を従えて汀間漁港に乗り込んだ。
 16時、25センチのカスミアジを針にかけて投入すると、すぐさま修羅の場を感知したのか、カスミアジがサオ先を震わせて逃げ惑った。剛竿を手持ちにしたまま、親川さんの目には鈍く輝く白い影が見えたという。その影こそやがて手中にする125センチ、31キロの大ガーラであった。
 大ガーラは先回りしようといったんはカスミアジの前に出かけたが、カスミアジが仕掛けを限界まで引っ張って静止せざるを得なくなった瞬間に身をひるがえし、それをひとのみした。
 居合わせた釣り人たちが見守る中、親川さんは巧みに大ガーラをコントロールして待ち構えるタモ奉行の足元に寄せたのであった。連絡を受けた施工主は誰よりも喜んだという。めでたしめでたし。

【各地の釣果】
◎大型カンパチ挑戦者求ム
 慶良間北の水深140メートルの海域では、マチ類がヒットするたびに途中で大型魚に横取りされていた。たまりかねた津口大貴君はウメイロを餌に仕掛けを下ろした。1度は吐き出されたが、2度目には何とか針がかりさせ15キロのカンパチを釣り上げることができた。「この場所にはまだまだそれ以上の大物が潜んでいる」と大邦丸の喜友名朝榮船長は話し、挑戦を呼びかけている。

◎うれしい初ガラサー
 釣りを共通の趣味とする上原聡子さん夫妻のターゲットは難攻不落のガラサーミーバイ(イシガキダイ)。19日は那覇港沖南堤に夫婦で渡って仲良くガラサーを狙ったが、ベテランのご主人を尻目に釣ったのは聡子さん。「たまたま私に釣れたの」とうれしいガラサー体験を振り返った。

◎深場のイカは下げ狙い
 上げ潮時に浅場で採餌活動するイカは、下げ潮時には深場に移動している。そう話す稲嶺盛勇さんは、北谷の深場ポイントで風を背に3・5号のエギを80メートルキャストする。このところシャクリを一つ入れるか入れないかのフォール中に高確率で乗るという。19日は夕方の最干潮間際、3・5キロのデカアオリが躍り出た。

◎西崎チヌは干潮狙い
 マルモト・フィールドテスターの米蔵守さんは、チヌの数釣りの秘けつを絶えずタナを意識することと話す。食いが悪ければ仕掛けを海底にはわせたり、逆に底を切ったりと。13日、西崎港の造船所先端ポイントは干潮の前後を攻めると良いと話し、20匹以上の数釣りを披露した。
 ご意見、ご要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しております。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

【写真説明】上から
(1)17日、汀間漁港でカスミアジを泳がせて31キロのガーラを釣った親川辰夫さん(右端)
(2)19日、上原聡子さんは那覇港沖南堤でうれしい初ガラサーを手にした
(3)下げ潮時に深場のポイントで連日のようにイカを釣っている稲嶺盛勇さん
(4)西崎の造船所先端ポイントは干潮の前後を攻めると良いと話す米蔵守さん
(5)15キロのカンパチを釣り上げた小学6年生の津口大貴君
(6)17日、金武の浜田漁港でマクブやチンを釣った喜屋武宗伍さん(左)と伊地祐希さん