2.5キロのアオリイカ ユニチカ・杉原さんエギングで


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 エギングラインのテスト釣行でユニチカフィールドテスターの杉原正浩さんが沖縄にやって来た。テスト当日の16日は北の風が8メートルと強く、風裏となる漢那漁港がポイントに選ばれた。
 杉原さんは外海に面したテトラの中央付近でエギングを開始した。水深が浅く、濁りもあったのでエギは浅場対応のSタイプの3・5寸、カラーはオレンジ/ゴールドをチョイスした。キャストして底近くまでフォール(沈める)させてから、ダート(竿(さお)を細かく振ってエギの頭を左右に振る動き)を2度繰り返した時、水面近くまで浮いたエギの後ろに二つの黒い影が忍び寄ってきた。
 竿先をゆっくりと上げて沈むエギを止め、再びエギをゆっくりと沈ませると、大きい方の黒い影がエギに抱きついた。杉原氏がしっかり抱きついたのを確認してアワセを入れると、ギィー、ギィーとドラグを鳴らして15メートルほど沖合へ走った。慎重にやりとりをして上がったのは2・5キロの大物アオリイカであった。

【各地の釣果】
◎残波でガラサー6キロ
 石物を追って1年になる藤井守さんは、26日の昼ごろ、通いなれた残波岬で6・2キロものイシガキダイを釣り上げた。磯の王者ガラサーを釣る秘訣(ひけつ)はポイントを作ることと話し、週2回の釣行のうち、餌をまくだけに出掛けることもあると言う。

◎瀬長島ガーラ11キロ
 大潮の満潮時、瀬長島にはタマンがやって来る。23日、釣友からそう聞いていた赤嶺朋章さんが様子を見に行くと、寒さのせいか浜は無人であった。「ラッキーかも」そう思った赤嶺さんはすぐにボラを調達し、キャスティング。2投目にハリス12号のナイロンに11キロのガーラが食いついた。

◎希少魚イシダイ釣れる
 イシガキダイとイシダイは「石物」と呼ばれ、釣りの対象魚として人気が高い。しかし残念なことに沖縄ではイシダイは数年に1匹上がるかどうかの希少魚だ。27日、石物師の砂川慎さんの釣果ヒストリーにその名が刻まれたのを祝福したい。砂川さんは石物釣りの魅力を「夜中に餌のウニを捕る苦労がいい」と釣りの過程そのものの楽しさを語った。

◎まだいけるカーエー
 県内のウキ釣り師に人気のカーエーが各地でぽつぽつと釣れている。2月いっぱいは期待できる。現在釣れているのは次の通り。浜漁港、旧渡久地港赤灯台付近、マックスバリュー本部店横、安和海岸、慶佐次漁港、汀間漁港、宜野湾マリーナ公園、当添漁港等。

◎大会結果
 27日、第6回ダイワバトルカップチヌ大会が開催された。本大会には県内の精鋭130人が参加して、日ごろの腕を競った。上位の結果は次の通り。(敬称略)
▽1位・阿金聰之2・64キロ
▽2位・大嶺均2・42キロ
▽3位・与儀学1・96キロ。

 ご意見、ご要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・仲栄真修)

【写真説明】上から
(1)漢那漁港で2.5キロのアオリイカを釣った杉原正浩さん(写真提供:杉原正浩さん)
(2)23日、赤嶺朋章さんは瀬長島でボラを泳がせて11キロのガーラを釣り上げた
(3)27日、知念海岸で希少魚イシダイを手にした砂川慎さん
(4)この冬タチウオが最も釣れた東漁港の釣り期も残り2週間と話す松田正嗣さん
(5)藤井守さんは残波岬で71センチ、6・2キロのイシガキダイを釣り上げた
(6)玉城正一さんは瀬良垣で40センチクラスのカーエーを2匹釣った