浦添海岸で大物連発 ポイントの癖知るのがコツ


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 7日午前零時、テトラポッツ社長の高里悟さんは、タマン狙いで浦添の海岸に出かけた。しかし強風のためにタマンポイントには投げられず、以前10キロのガーラを釣ったポイントにシガヤーダコ1匹を掛けた仕掛けを投入した。
 全くアタリがないまま午前3時、ポイントを移動しようと腰を上げた瞬間、竿(さお)がくにゃくにゃと前アタリの後、海面に向かって突き刺さった。「ギィー」とドラグが鳴り、30メートル程走った所で竿を持ち応戦。ものすごい重量感で、えたいのしれない大物は20秒くらい休んではダッシュし、また20秒くらい休んではダッシュすることを6回くり返した。
 ようやく足元に寄せたがそれでも暴れ回る。用意したタモ網にも入らず、相棒の田場さんに竿を預け、テトラを降りエラに手を入れて引っ張り上げた。81センチ、8キロの特大カースビーであった。
 大物連発の高里さんに、大物釣りのコツを聞くと、「無理をしないで行けるポイントを見つけて何度も通い、そのポイントの癖を知る事。釣れる時の自然条件が分かればヒットの確率は格段にアップします」とのこと。

【各地の釣果】
◎古宇利沖アーラ18キロ
 アーラミーバイの巣穴を幾つも掌握する第一大盛丸の沢岻船長は、良い穴は主が釣られてもすぐに新しい魚が入ると言い、それらを巡ることで目覚ましい実績を築いてきた。17日、乗船の知念太志さんはチャンスを逃すことなく見事18・5キロのアーラを釣り上げた。

◎屋我地外海アーガイ数
 ターゲットを絞り込んで竿を出すも本命のコンタクトはゼロ。そんなとき釣れる高級外道のアタリが頻発すれば、狙いを変えて楽しむのも手だ。17日、フカセ釣りの名手である宜保永堅さんはチヌ狙いで屋我地外海に竿を出したが、次々に釣れるアーガイに狙いを変更。結果、夏でもないのにアーガイの入れ食いを体験し釣果も20匹を数えた。

◎辺野古沖ヨナバルマジク
 全くアタリがなく時間だけが過ぎていく。釣りにこんな日は珍しくない。しかしこのまま納竿を迎えてしまう釣り人と、一発逆転を果たす人がいる。そんな食い渋る17日、奥平国雄さんは「このままじゃイカン!」と自分に活を入れ、何度も仕掛けを作り替え、ついに1・25キロのヨナバルマジクを釣り上げた。

◎おしらせ
 トキ科の絶滅危惧種「クロツラヘラサギ」のクチバシに釣り糸が絡まり、採餌に支障をきたして救護されたことを受け、日本釣振興会沖縄県支部では環境省那覇自然環境事務所など多くの関係機関と連携して環境意識の啓発に努め、釣り場の保全に尽力していくことを申し合わせた。関連する清掃イベントが次の日程で開催される。
 3月2日、三角池周辺。午前8時30分、与根サッカー場となりの広場に集合(問い合わせ:豊見城市生活環境課098―850―5520)
 3月9日、具志干潟。午後1時、ボウリング場裏・具志野球場となりに集合(問い合わせ:那覇市環境保全課098―951―3229)
 ご意見、ご要望をお寄せ下さい。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
(新報アングラーズペンクラブ・仲栄真修)

【写真説明】上から
(1)テトラを降りエラに手を入れて引っ張り上げた8キロのカースビーと高里悟さん
(2)1号竿に1.5号ハリスで2キロ超のオニヒラアジを釣った親川譲二さんと子供たち
(3)19日午後1時、那覇港沖新堤でオキアミで釣った5.4キロ、71.2センチのタマンと當山七男さん
(4)17日、古宇利沖でグルクンを餌に18・5キロのアーラを釣った知念太志さん
(5)17日、フカセ釣りの名手、宜保永堅さんは屋我地外海でアーガイを数釣りした
(6)17日、奥平国雄さんは食い渋るヨナバルマジクをついに誘い出した