【中国時報】中国の官僚が豪州に亡命 前駐豪領事らに続き3人目


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 オーストラリア放送(ABC)などは先ごろ、中国の国家安全部関係者が豪政府に政治的保護を申請し、すでに同国での滞在が許可されたと発表した。中国公安関係官僚の豪州亡命は、陳用林前駐豪領事らに続き3人目。
 ABCによると、亡命したのは国家安全部のベテラン官僚だが、安全のため氏名は明らかにされていない。「法輪功など政治的意見が異なるというだけで、市民が拷問され殺されるのを目の当たりにし、亡命を決意した」としている。
 亡命を希望した中国官僚は「保護ビザ」の発給を受けているが、亡命の受け入れいかんについて、豪政府は意向を明らかにしていない。すでに申請している二人についても、保留の状態が続いている。豪政府は人権問題と中国との経済関係の間で、難しい選択を迫られているとみられている。