【中国時報】台湾籍理由に3000人が未就学 ベトナムの児童実態調査


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 台湾のエデン基金会は先ごろ、ベトナムで台湾籍児童の生活実態を調査し、約3千人が台湾籍であることを理由に未就学状態にあるというショッキングな調査結果を発表した。同基金会によると、ベトナムのメコン川流域には“台湾街”と呼ばれるほど、台湾人児童が多く居住する地域があるが、ベトナムでは「台湾国籍」が認められないため、児童は就学できない。基金会では「大量の文盲を生むことにもなりかねない」と危ぐしている。
 これらの児童のほとんどが「外国人花嫁」として台湾に渡り、台湾人と結婚したが離婚したベトナム人女性の子女。母親の多くは再度台湾に出稼ぎに出ているため、子供たちは祖父母などに預けられている。基金会では7月にも同国内数カ所に無料の「中国語幼稚園」を開設することを計画しており、現在台湾国内で寄付を募っている。