【ハワイ】05年度フイ沖縄事業 原さんらに奨学金


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 2005年度フイ沖縄の1000ドルの高校奨学金と、同年度ジャック・アンド・オトメ宮城高校奨学金2000ドルがワイアケア高校のアン井上さんに贈られた。
 井上さんはケント、シンシア井上夫妻の娘で、大学では国際法を学びたいという希望を述べた。

 その理由として、「これまで3回沖縄を訪問し、『報いを求めない本当の愛を与える』という沖縄の人たちの温かさに触れ、また2004年の中国スタディーツアーに参加した際、共産党政権下での中国国民の貧困を目の当たりにするなどの経験から、世界の人たちが人種や宗教の相違を超え、1つになり、沖縄の人たちのような分かち合いの心を持つことができたらという夢を抱くようになり、そのために外交官になって、世界を1つにするサービスを行いたい」と、井上さんはエッセーで述べている。
 また、2005年度フイ沖縄の1000ドル大学奨学金はジョナサン原さんに贈られた。
 原さんはエドウィン、ポーテティア比嘉夫妻の息子で、2004年度フイ沖縄高校奨学金と、ジャック・アンド・オトメ宮城奨学金も授与されている。
 ワシントン州プルマンのワシントン州立大学2年生の原さんは工学を専攻しているが、余暇を利用してプルマン市内の貧困家庭の子供の援助プログラムや、ヒューマン・ソサエティーの動物のケアなど、コミュニティー活動にも積極的に参加している。原さんは、プルマン在任中、沖縄の伝統文化を広めたいという希望も表明している。
 (ハワイ・パシフィックプレス)