【交差点】旅遊交易会の沖縄人気


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 香港は人口680万人の約7割が海外旅行に出掛けるほど、海外旅行が定着している。
 この香港で毎年開催される国際旅遊交易会に、香港人観光客を呼び込もうと多くの国が参加し、自国の観光地をPRする。ことしは50カ国・地域が参加した。日本からは北海道、関西広域連合など10団体が出展し、日本観光を紹介した。
 香港人にとって日本は、タイに次ぐ人気観光地だ。タイなど近隣アジアに比べ、日本への旅行費用は高いが、日本は多少高くてもそれに見合う価値があることで人気があり、リピーターも多い。日本パビリオンでは、日本からの出展者が、雪や温泉など地域の特色ある観光地を紹介した。
 沖縄からは沖縄観光コンベンションビューローが参加し、沖縄観光をPR。日本パビリオン内の沖縄ブースで観光パンフレットなどを配布し、さらに沖縄を強く印象付けようと島唄(しまうた)ポップスグループ「ちゅらら」を招き、島唄を披露した。
 「ちゅらら」が歌う軽快な音楽の効果で、沖縄ブースは多くの人だかりができる人気ぶり。来場者は「沖縄音楽に興味がある」「海がきれいでぜひ行きたい」などと話し、すっかり沖縄に魅了された様子だった。
 人気観光地の日本。美しい自然景観や伝統文化など特色ある観光資源に恵まれた沖縄は、外国人観光客をも十分に惹(ひ)きつける観光地だと感じた。
 (志村正人・県産業振興公社香港事務所長)