【中国時報】大陸領空通過を許可 台湾政府が新たな政策


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 台湾の謝長廷・行政院長(首相)は3日、台湾の民間航空機の大陸領空通過を許可すると発表した。中華航空では飛行時間の短縮により、年間7億円以上のコスト削減が可能となると、政府の措置を歓迎している。
 政府の中国領空通過許可は、原油の高騰によるコストの上昇で、国内航空産業の競争力が低下することを危ぐして打ち出された。長栄航空(エバ・エアー)と中華航空では、すでに台北とパリ、ハノイ、ウィーン、デリーを結ぶ航路などを大陸領空経由に変更することを決めている。
 一部の路線では、ロシアなどを通過しても、領空通過費があまり変わらないため、路線変更を見合わせているものもあるが、飛行時間の短縮によるメリットは大きく、欧州路線では1時間から2時間の飛行時間短縮が見込まれている。
 謝院長は1日にも、澎湖島を両岸航路の中継地点とすることに同意しており、政府の新たな大陸政策の展開に注目が集まっている。