【中国時報】「気道」の存在を証明 アメリカの雑誌に発表 台湾大工学部


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 台湾大学工学部の許文翰教授は先ごろ、東洋医学で生命エネルギーの源とされる「気」が、体内を流れる道である「気道」の存在を造影技術などを使って証明し、その成果をアメリカの中国医学関連雑誌に発表した。
 許教授によると「気」は細胞と細胞の間にある帯電した組織液のことで、毛細血管と神経、リンパ管が密集した経絡(ツボ)付近で、血液と相互に作用を及ぼし合っている。血行がよくなれば「気」の動きが活発になるという「血旺気亦旺」など、中国医学では定説とされる「気」と「血」の関係も実験により証明された。
 また、ツボを針きゅうによって刺激することで、「気」の流量が毎分4・1センチから12・18センチと、約3倍に増えることも確認されており、針きゅうの効果も証明された。
 許教授は、「先祖たちの知恵が正しかったことを証明できてうれしい」と話している。