【中国時報】台湾のスパイ逮捕 中国の国家機密を提供 北京市


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 北京市国家安全局は5日、シンガポールの「海峡時報」記者・程翔(55)を正式に逮捕した。台湾のスパイとして、中国の国家機密を台湾に提供していた容疑で、ことし4月から身柄を拘束されていた。公安当局は氏が罪状を全面的に認めているとしている。
 「新華社」によると、程氏は2000年初頭、台湾の国家公安局に吸収され、香港や中国国内で関係者を買収するなどして、政治・経済・軍事など多方面の機密情報を収集。情報には極秘扱いのものも含まれており、国家安全に多大な危害を与えた、としている。
 程氏は香港出身で、親中国派の新聞社に勤務していたこともあるが、天安門事件を機に香港を離れ、シンガポールに移住していた。専門家は、スパイ罪は死刑にも処せられるが、胡錦涛・ブッシュ会談も近いことから、重い判決が出る可能性は少ないとみている。