【中国時報】総統狙撃未遂事件の捜査終了 最高検察総長が報告


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 最高検察署の呉英昭検察総長は17日、侯友宜刑事局長らと記者会見を開き、昨年3月19日台南市で発生した総統・副総統銃撃事件の最終捜査報告を行い、捜査が終了したことを宣言した。
 報告書では、犯行は台南市在住で、事件の10日後に死亡していた陳義雄(64)の単独犯行だったとしている。陳総統の狙撃が目的だったが、総統が車上にいた上、狙撃した銃が改造拳銃で照準が定まらなかったため、隣にいた副総統にも当たったとしている。
 捜査報告書は5章構成で、犯行の動機、経緯、証拠物件、銃や銃弾の製造と流通過程などについて、詳細に報告されている。分量も30万字とこれまで最大の分量となった。
 陳容疑者の死亡後、遺族が遺書などを焼却していたため、証拠隠滅の容疑がかけられていたが、事件には直接の関係はないとして、不起訴処分となった。