【中国時報】鳥インフルエンザ対策 抗菌剤230万人分用意へ


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 謝長廷行政院長(首相)は10月27日、鳥インフルエンザの国内での感染に備え、230万人分の抗インフルエンザウイルス剤を製造するための原料を確保したと発表した。
 WHOが提唱する、国民の10分の1に投与できる分量を充足したともしている。
 政府衛生署(厚生省)では今年6月から、抗インフルエンザウイルス剤の製造原料の購入を開始し、すでに原料200キロを備蓄していた。鳥インフルエンザの感染による需要の急増で、原料価格は2倍に高騰する中、3万トンの価格交渉が成立したもの。
 抗インフルエンザウイルス剤は、香辛料の「八角」から抽出された成分で作られるリン酸オセルタミビル製剤。衛生署では年末までに、20万人分の製造を計画しているが、同剤はスイスのロシュ社が特許権を所有しているため、弁護士を通じ製造に関する交渉を続けている。