【チャイナ網路】「美女」とお呼び!


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 若い女性には「小姐(シアオジエ)」(ミス)と呼び掛けるのが普通だ。「同志(トンジー)」と呼んだのも今は昔。近年大陸でもポピュラーになってきた。だが先日、南京の「金陵晩報」には、不快に思う女性も少なくないとの調査報告が掲載された。経済発展につれ急増したホステスも、そう呼ばれるのが災いしたらしい。
 台湾でも、バブル期には似たような現象が起こった。街中にカフェバーがあふれた1980年代末期。飲食店の男性店員がなぜか「少爺(シャオイエ)」(若旦那(わかだんな))と呼ばれるようになる。おかげで「少爺」はいささかイメージダウン。今では、クラブやカラオケで働くボーイの呼称と解釈するのが定番だ。
 ほぼ時を同じくして「公主(コンチュー)」(姫)も夜の街に出現した。セクシーな衣装でホステスをサポートする女性店員のこと。いまだに呼称は健在で、テーブルに着く必要がないからか、夜には“姫”に変身する女子大生も少なくない。
 「金陵晩報」によると、大陸で使って無難なのは「姑娘(グーニアン)」(娘さん)や「女士(ニューシー)」(女史)。歓心を買いたい向きには、30%が「呼ばれたい」と答えた「美女(メイニュー)」がお勧めだそうだ。
(本紙嘱託・沖縄大学助教授)