【中国時報】比労働者18人不当搾取に抗議 台北のIT関連工場


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 台北県内にあるIT関連工場のフィリピン人労働者18人は4日、工場側が過酷な労働を強要し、不当に搾取しているとして、政府行政院前で抗議行動を行った。労働委員会(厚生省)は、できるだけ早い時期に工場への立ち入り検査を行うとしている。
 金協昌科技の工場に勤務するフィリピン人労働者は「毎日16時間以上の労働を強いられる上、1カ月無休ということもある。しかも残業手当は1時間わずか70元(約250円)」と抗議。「月給から電気水道代、弁当代、仲介手数料などと称し次々と天引きされ、手取り1万4000円にも満たない」と訴える労働者もあった。
 新聞社の取材に対し工場側は、抗議活動に意外な表情を隠せない様子で「会社としては十分な手当をしている。一部の労働者が共謀したもの」という見方を示している。