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那覇で路面電車、25年度末に整備計画 台風6号の被害報告や教育福祉で質疑 沖縄・那覇市議会


那覇で路面電車、25年度末に整備計画 台風6号の被害報告や教育福祉で質疑 沖縄・那覇市議会 台風6号関連や教育福祉などさまざまな分野の質疑があった那覇市議会9月定例会=7日、本会議場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【那覇】那覇市議会9月定例会の代表・一般質問が7~14日に行われた。次世代型路面電車(LRT)導入に向けて、幸地貴都市みらい部長は具体的なルートや停留場の位置などを定めた「LRT整備計画素案」を作成したことを明らかにした。市は公開に向けて関係機関との協議を進めており、年度内にパブリックコメントを実施し、2025年度末の整備計画策定を目指す。
 市は、市中心市街地、真和志、新都心の三つの地域を結ぶ路線導入を計画している。
 代表・一般質問では、台風6号関連や教育福祉などさまざまな分野の質疑があった。市防災危機管理課によると、9月4日時点で、台風6号により、火災2件、全壊4件、半壊21件、一部損壊147件、床上浸水2件、床下浸水4件、その他12件の計192件の被害が確認されている。
 共働きやひとり親家庭の小学生を預かる放課後児童クラブ(学童保育)について、座安まり子こどもみらい部長は今年5月時点の待機児童が77人に上ると説明した。前年度の25人より52人増加した。解消策について座安部長は「利用ニーズおよび不足する校区の把握、児童クラブの設置支援および設置にかかる予算確保に努めていきたい」と話した。
 市内の保育施設に勤務する保育士について、座安部長は今年4月1日時点で47人が不足していると明かした。前年度の68人から21人の減。要因について「給与などの処遇や職場環境などと推察している」と答弁。保育士確保に向けた取り組みについて「県外から人材を呼び込むため、県外保育士就職活動支援事業や県外保育士移住費等支援事業を実施し、21年度6人、22年度14人が、市内保育施設で勤務している」と語った。 (吉田健一)