有料

アフガンにランドセルを 郵送費のためフリマも開催 伊江小・西小


アフガンにランドセルを 郵送費のためフリマも開催 伊江小・西小 ランドセルをアフガニスタンに贈る伊江小と西小の6年生たち=23日、伊江村農村環境改善センター
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【伊江】世界の貧困問題やSDGs(持続可能な開発目標)について学び、寄与しようと、伊江村立伊江小学校と西小学校の6年生50人は23日、同村農村環境改善センターでフリーマーケットを開いた。

 伊江郵便局と村教育委員会が協力し、昨年から小学校で使用したランドセルをアフガニスタンの子どもたちに贈る取り組みを行っている。ランドセルは東京都の運営団体を通じてアフガニスタンに送られるため、村から運営団体に郵送する代金を捻出しようと、村PTA連絡協議会が主催してフリーマーケットを開催した。

 両小の事前学習で伊江郵便局の徳山直樹局長が講師となり、アフガニスタンの現状や日本から贈られたランドセルが現地の子どもたちに役立っていることを学んだ。

フリーマーケットでテーブルに並べられた商品を手に取る客ら=23日、伊江村農村環境改善センター

 保護者が協力し、伊江小は本や子ども服、西小は校内の菜園で収穫したジャガイモを販売した。悪天候にもかかわらず、会場には多くの客が詰め掛け、児童たちは「いらっしゃいませー」「安いですよー」と声を掛けながら、約2時間接客した。

 伊江小の大城しづくさんは「6年間大切に使用したランドセルがアフガニスタンの子どもたちに使ってもらえるとうれしい気持ちになる。コロナ禍でイベントもなかったので、フリーマーケットは楽しい思い出になった」と笑顔で話した。

 村教委では両小の卒業式後にランドセルの提供を募り、4月に運営団体に送る予定。
 (金城幸人通信員)