【渡嘉敷】渡嘉敷島で9~10月に出現するセミの仲間で、体長4センチほどのスリムな体形のクロイワツクツクの、小さなかわいい鳴き声が島の野山のあちこちから「ジー~シーワ、シーワ」と聞こえ、秋の訪れを告げている。島では「ウンメー」「ウンメーグァー」と呼ばれている。
渡嘉敷島のセミは鳴き声で季節の移り変わりを知らせる。5月から体長2センチのクロイワニイニイ、6月から夏の訪れを知らせる体長4センチのリュウキュウアブラゼミ、7月から体長5センチのリュウキュウクマゼミの大合唱で夏本番を知らせてくれる。
9~11月ごろに花を咲かせ、海岸付近や林道沿いで多く見られるハマセンダン(ミカン科、別名シマクロキ)も、多数の小さな小花を上部枝全面に薄い黄金色の花を咲かせ始めた。
(米田英明通信員)