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「シバサシ」で魔物よけ 渡名喜、ススキで手作り


「シバサシ」で魔物よけ 渡名喜、ススキで手作り 村民からススキの結び方を習う屋良実里さん(右)=9月24日、渡名喜村内
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 【渡名喜】渡名喜村で旧暦8月10日にあたる9月24日、シバサシに使うススキを準備しようと、早朝から村の拝所である里の宮(里御嶽)周辺にたくさんの女性が集まっていた。
 シバサシとは、「シバ」と呼ばれるススキを結んだものを家の四隅に差して結界を張り、魔物の侵入を防ぐ行事である。村では高齢化も進み、里の宮までススキを取りに行けない人も多いため、親戚やご近所さんの分も取ってくるのが恒例だ。
 今年島に赴任してきた学校栄養士の屋良実里さん(27)は村民から結び方を習い、悪戦苦闘しながらシバを作っていた。 (清水久乃通信員)

村民からススキの結び方を習う屋良実里さん(右)=9月24日、渡名喜村内