【豊見城】生き生きと高齢期を送る高齢者や団体を紹介・共有しようと内閣府が取り組んでいる「2023年度エイジレス・ライフ実践例」に、豊見城市我那覇(平和台自治会)の平田稜子(いつこ)さん(88)が選ばれた。伝達式が10月23日、豊見城市役所で行われ、徳元次人市長が、平田さんに書状と盾を手渡した。平田さんは「長年ボランティアをして楽しい日々を過ごしてきた。行政、社協、地域のおかげだ。今後も地域の皆さんとエイジレスライフを楽しんでいきたい」と話した。
平田さんは理容師として店を経営しながら、自治会の役員を務めてきた。民生委員・児童委員は53歳の時から23年間、同時に地域の老人クラブの役員も務めた。民生委員を退任後、85歳まで市老人クラブ連合会の役員として活動。その後も「地域の人が歩いて通える場所で楽しいことを」と、公民館でサークル活動を行っている。その一つ、折り紙サークルでは、コロナ禍で外出できない高齢者に折り紙の健康効果を伝えてきた。
徳元市長は「市から選出されたことは名誉だ」と喜んだ。
同取り組みは、ことしで35回目。今回は全国で60件が選ばれ、県内からは平田さんを含め2人が決まった。
(岩崎みどり)