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防災への心構え啓発 多良間で気象講演会


防災への心構え啓発 多良間で気象講演会 南西諸島海溝付近の地震活動などの説明に聞き入る参加者ら =10月31日、多良間村コミュニティー施設
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 【多良間】住民の防災意識高揚と防災知識の普及を図るため多良間村と宮古島地方気象台は10月31日、村防災気象講演会を村コミュニティー施設で開催した。講師を務めた沖縄気象台業務課の五十嵐陽子課長は過去の地震の実績などを紹介し、非常事態における備えをするよう呼びかけた。
 五十嵐課長によると、南西諸島の東から南にかけて存在する南西諸島海溝付近では地震活動が活発で、2022年は地震が約1万5千回観測され、そのうち震度1以上が153回、震度3以上は7回だった。多良間島や宮古島は南海トラフ地震防災対策推進地域になっており、南海トラフ地震が発生した場合に著しい地震災害が生ずる恐れがあると説明し、ハードとソフトの両面からの総合的な対策が必要とした。
 避難する際の心構えとして「テレビやラジオ、広報車、防災行政無線などを通じて正確な情報を入手すること」として、緊急時でも冷静に行動してほしいと語った。
 (清村めぐみ通信員)