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軍備強化目の当たりに 宮古島、奈良から平和交流団


軍備強化目の当たりに 宮古島、奈良から平和交流団 宮古島市で進む軍備強化の現状を視察した奈良県からの平和交流団のメンバーら=4日、宮古島市の陸上自衛隊保良訓練場のゲート前
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 【宮古島】奈良―沖縄連帯委員会のメンバーらからなる平和交流団が2~4日、宮古島市を訪れ、市内の自衛隊施設を巡り、政府が進める南西諸島への軍備強化の実態を目の当たりにした。同委員会の崎浜盛喜代表(76)は「宮古島になぜわざわざ軍事施設を造るのか。軍事施設があれば攻撃の対象になる」と憤りをあらわにした。
 交流団として訪れたのは崎浜さんと喜久山淳三さん(71)、玉浦康勝さん(66)。市内では上野野原の航空自衛隊宮古島分屯基地や陸上自衛隊宮古島駐屯地、城辺の陸自保良訓練場などを回った。崎浜さんは、保良訓練場と集落の距離が近かったことに驚いたとして「こんな静かな場所になぜ弾薬庫や射撃訓練場を造るのか。軍事施設があればこの地域の危険性は増す」と強調した。
 市内を視察したことについて「私のように関心が高い人でも、実際に見て勉強になったことは多かった。奈良に戻っても、宮古島の状況を多くの人に伝えたい。また多くの人に現状を見に来てほしい」と話し、政府が進める南西シフトに危機感を示した。 (友寄開)