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うちなーぐちで「モーイ親方」 那覇 講座受講者ら成果披露


うちなーぐちで「モーイ親方」 那覇 講座受講者ら成果披露 「モーイ親方」を演じるうちなーぐち講座受講者=10日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと小劇場
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 【那覇】うちなーぐち講座成果発表(那覇市主催)が10日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと小劇場であった。2023年度那覇市市民文化育成発信事業、「なは教育の日」関連事業の一環。10月から行われた、うちなーぐち講座の受講者30人あまりが出演し、寸劇やスピーチ、沖縄芝居「モーイ親方」を演じた。
 「モーイ親方」は、琉球王国時代に三司官を務めた伊野波親方盛平が、「盛毛」と呼ばれていた幼少時代を描いた作品。子どもたちが、声を弾ませてブーサー(じゃんけんの一種)をして遊ぶかわいらしい場面から始まると、次の場面では大人たちがにぎやかな掛け合いで盛り上げた。盛毛が、大人が出す難題に頓知を効かせた答えを返して、相手をやり込めるたび、客席からは笑いが上がる。最後はカチャーシーでにぎやかに終えた。
 うちなーぐちのスピーチと、講座のテーマ曲「語(かた)てぃ遊(あし)ばな家族(やーにんじゅ)」に乗せた踊りも披露された。
 講座の講師と舞台の演出を務めた新垣正弘さんは閉会あいさつで「受講生のみなさん、ありがとう。楽しい時間でした。間違ってもいいので、うちなーぐちを使い、うちなー芝居を見てほしい」と話した。(藤村謙吾)