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アイマスクや車いす体験 伊江西小 村社協指導 「困っていたら声かけを」


アイマスクや車いす体験 伊江西小 村社協指導 「困っていたら声かけを」 アイマスク体験学習をする西小の児童たち=8日、伊江村立西小学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊江】伊江村立西小学校(赤嶺美奈子校長)の4年生は8日、総合的な学習の福祉の分野の一環でアイマスク、車いす体験学習を同校体育館や校庭で実施した。伊江村社会福祉協議会から島田勝雄社協事務局長などが来校し、指導に当たった。
 車いす体験グループでは、ホームヘルパーの與那城玲子さんが車いすの使い方や体験の注意点を説明した。
 アイマスク体験グループでは山城悠吾さんが説明した。白杖(はくじょう)の使い方や、白杖を上げていたり、同じ場所を行ったり来たりしている人を見かけた時、白杖だけが動いている時などは困っている時なので「何か手伝うことはありますか?」などとと声かけしてほしいと説明した。
 その後、児童らは2人ペアになり、介助される役、介助する役を交代し、体育館や校庭などで車いすとアイマスクを交互に体験した。
 名嘉元叶乃さんは「車いす体験では、押す人も乗る人も大変だと思った。アイマスク体験では、階段を上っている時も下りる時も不安だったので進むにも勇気が必要だと思った。目の不自由な人はとても頑張っているなと思った」と感想を述べた。
 島田事務局長は「身体の自由が利かない人をただかわいそうと思うのではなく、今日の体験を通して何が大変か自分の体で覚え理解してほしい。そして、その人が困っていたら行動を起こしてほしい」と話した。
 担任の屋良聡教諭は「実際に現場で働いている方々の話が聞けることはありがたい。普段の授業では経験できないような貴重な体験ができた」と感謝した。4年生は盲導犬についても学んだ。 (知念光江通信員)