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里帰りのベチバー 正月飾りに/恩納・うんな中/糸満大綱引きから二次利用


里帰りのベチバー 正月飾りに/恩納・うんな中/糸満大綱引きから二次利用 ベチバーを使ってクリスマスやお正月用のリース作りをしたうんな中の生徒ら=14日、恩納村立うんな中学校
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 【恩納】恩納村立うんな中学校の1年生88人が14日、総合学習でベチバーの二次活用の体験実習を行った。まず、ベチバーを使って縄を編むことから始まり、3クラス代表の18人で5メートルほどの縄を編んだ。次は運動場に出て綱引き対抗戦を行った。
 綱は糸満大綱引きで使われ、その時勝利した側の綱。糸満綱引きの綱を綯う際には恩納村が700キロのベチバーを提供しており、里帰りした。
 生徒たちが教室で休憩をしている間、外で恩納村の桐野龍さんをはじめ、赤土流失防止プロジェクトのスタッフが縄をほぐして1メートルほどの長さに切断していた。
 次は多目的教室と各教室でクリスマスやお正月用のリース作り。村教育課の安永亜矢さんの説明後、縁起の良いベチバーの縄を使い、表面のわらをハサミでカットし、輪にして飾りをつけ、来年の目標や願いなどを書いた紙も付けた。
 多目的教室ではわらの切れ端が散らかる中、生徒たちはあちこちで車座になりリース作りに熱中していた。 (小山猛三郎通信員)