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今年は「今帰仁上がり」 那覇の祖氏比嘉門中会


今年は「今帰仁上がり」 那覇の祖氏比嘉門中会 親川(エーカー)で川拝みをする参加者=12月3日、今帰仁村今泊
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 【本部】那覇市の一般社団法人祖氏比嘉門中会(会員96人)が3日、精霊拝(しじうが)み「今帰仁上がり」を実施した。各家庭の家内安全、門中の繁栄を祈願し無病息災、健康祈願が狙い。
 同会は3年ごとに南部、中部、北部地区を順番に回っている。今回は約20人が参加した。
 門中は大宗の比嘉家が現在の那覇市若狭から松川へ移り、分家も中部、北部、離島などに移り、離散した。いわゆる「田舎下り」によって本部町でも多くの子孫が広がり、その数は約50世帯、約300人に及ぶという。比嘉姓、宇根姓がほとんどを占める。
 拝所では今帰仁村今泊の今帰仁ノロ殿内、親川(エーカー)、今帰仁城跡内拝所のカラウカー、火の神、テンチジアマチジ、ソイツギの6カ所を回った=写真。
 川拝み、子孫繁栄、国家安泰、五穀豊穣(ほうじょう)も祈願した。代表の比嘉良幸さんは「門中の健康と幸せ、繁栄を願いたい」と話した。 (上間宏通信員)