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南部医療センターでお楽しみ会 折り紙ツリーを点灯


南部医療センターでお楽しみ会 折り紙ツリーを点灯 入院する子どもたちのためにクリスマスのダンスを披露する看護師ら=20日、南風原町の南部医療センター・こども医療センター
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県立南部医療センター・こども医療センターは20日、毎年恒例のクリスマス「おたのしみ会」と、入院中の子どもたちが願い事を書いた「おりがみツリー」の点灯式を行った。近隣の小中学校や高校の児童生徒も協力した2万2918個の折り紙をつなげ、こどもセンター小児外来に飾り付けた。
 福里吉充院長は「皆でわくわくを分かち合い、良い思い出を作りましょう」とあいさつ。カウントダウンに合わせて、「みんなが元気になりますように」との願いが込められたツリーが黄金色に輝くと「きれいだねー」と拍手が広がった。
 その後は「おたのしみ会」がスタート=写真。小児病棟の研修医らが仮装して歌やダンスを披露し、クリニクラウン(臨床道化師)の伊佐常和さんが笑顔を誘った。
 おたのしみ会はこども医療センターの一大イベント。4カ月前から入院している南部優心ちゃん(4)は「(看護師が披露した)はらぺこあおむしが楽しかった」と笑顔。プログラムの合間に皿回しに挑戦した優心ちゃんの姿に、父親の優助さん(24)は「優心が楽しそうで良かった」と語った。子どもたちは、沖縄電力から贈られたおもちゃにも喜んでいた。
 折り紙ツリーは、2012年に国立成育医療研究センターの若手医師の発案で始まり、全国各地の子ども病院で冬の風物詩になっているという。(嘉陽拓也)