【浦添】浦添市立仲西小学校(金城一石校長)の4年生は、総合的な学習の時間に環境学習の授業を受けている。観察などを通して身近なテーマで環境について学ぶ。県森林協会常務理事の上里秀幸さんが講師を務め、10月にはカブトムシの家や樹木カード、水の循環などを観察するための水槽を作った。木くずや枝でチップ作りなども体験した。
昆虫や植物などに触れ自然を身近に感じてほしいと、講師の上里さんはオキナワカブトムシの幼虫を提供した。生命の誕生や成長過程を体感することが狙い。授業ではおがくずなどが入った飼育マットを使って、カブトムシが育つ環境を整える家作りを行った。提供された幼虫の内4匹は、現5年生が4年生の時に同様の授業を受け幼虫を育て、その成虫が卵を産み幼虫となった個体で、今回の授業に引き継がれた。幼虫の姿が見えると児童は歓声を上げて喜んだ。
樹木カード作りでは、学校の敷地内に生息するリュウキュウマツやガジュマルなど5種類、37本の木にQRコードを載せたカードを付けた。コードをスマートフォンなどでかざすと、その木の詳しい情報が得られる。
密封された水槽の中で植物が育つかを観察するための水槽作りでは、土を入れ、フクギの苗木とどんぐりが実るアマミアラカシの種子を植えた。水の量を変えた3種類の水槽を作り、生育を観察する。
木くずや木の枝、国頭産の木炭を砕いて混ぜ合わせたチップを作り、カブトムシの2回目の家作りも行った。
児童は「仲西小は昔、木に囲まれていたことを知った。木や虫を大切にしようと思った」「カブトムシの幼虫を探すのが楽しかった」などと感想を述べた。 (中川廣江通信員)
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身近な自然、環境学ぶ/浦添・仲西小/カブトムシ育て 植物観察も
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琉球新報朝刊
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