有料

チャーンと触れ合い経験 南城・大里北小 自宅で世話する児童も


チャーンと触れ合い経験 南城・大里北小 自宅で世話する児童も 昼休み時間にチャーンと触れ合う子どもたち =南城市の大里北小学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【南城】南城市立大里北小学校では、鳴き声が美しい県指定天然記念物チャーンを児童の情操教育に役立てようと、森田敏文教諭が中心となって飼育小屋を作り、子どもたちが触れ合う機会をつくっている。
 2022年4月、沖縄イチムシ会からオス、メスのつがいのひなを譲り受けた。子どもたちが一生懸命育てた結果、成長して23年1月に初めて抱卵して2月14日に6羽がかえった。次は3月9日に5羽がかえった。
 その後生まれてくるひなが増え続けたので、家で育てたいという児童には譲ることにした。1年生の時から面倒を見ている2年3組の児童らが積極的に世話係を担っている。
 4年生の竹谷康平さんは3年生の時から自宅でチャーンを飼っていることもあり、世話好きで毎朝飼育小屋を訪れる。
 森田教諭は「こちらがかわいがると、ニワトリといえども、しっかり懐く。生き物の成長の過程を目の当たりにできる。カラスが狙ってきたのに対し親鶏が飛び上がり蹴りで追い払う場面を児童たちは見ている。天然記念物とこんなに触れ合うことができる経験は貴重だと思う」と語った。(喜屋武幸弘通信員)