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地下ダムの重要性学ぶ 伊江で総事局が出前授業


地下ダムの重要性学ぶ 伊江で総事局が出前授業 ファームポンドの見学や散水をする4年生の児童ら=伊江村
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 【伊江】伊江小・西小学校4年生を対象にこのほど、地下ダムの出前授業が行われた=写真。農業用水に対する関心を高め、地下ダムの働きや農業への理解を深めることが狙い。沖縄総合事務局土地改良総合事務所から、石原正一さん、赤嶺龍治さん、前泊花楓さんが来島し、地下ダムの必要性やダムの構造などを、スライドや映像を見せながら説明した。
 総合事務局制作のDVDでは、伊江村の農業の現状や地下ダムの水が農業に役立っていることなどを学んだ。その後、伊江土地改良区の知念信行さんの案内で、地下ダムにたまった水を地上にくみ上げるポンプやファームポンドを見学。取水ホースによる散水体験やスプリンクラーの散水の様子も学んだ。
 伊江小学校の上原百合乃さんは「ダムができる前の農家の苦労を知ることができた」と振り返り、西小学校の儀間真ノ丈さんは「伊江島の地下はサンゴの化石である琉球石灰岩の層があり、そこをせき止めて地下ダムができていることが分かった」と述べた。 (知念光江通信員)